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7月といえば、夏休みも近づき徐々に胸も高鳴る時期ですが、今年は新型コロナウイルスの影響もあり、いまだに「夏休みの予定は未定」という方も多いかと思います。
自粛続きで外出もままならない毎日。
仕事のパフォーマンスを最大限に高めるためにも、
せめて夏休みぐらいはどこかに出かけて心身ともにリフレッシュしたいものです。
今回は、そんなみなさんに話題の「Go Toトラベルキャンペーン」を紹介します。
最近ニュースなどで取り上げられる機会も増えてきましたが、一体どんなキャンペーンなのでしょうか。
また、実際どの程度お得なのでしょうか。
コロナ後の需要喚起策「Go Toキャンペーン事業」
新型コロナウイルス感染拡大防止を目的とした、約2カ月間にわたる緊急事態宣言は、観光、飲食、運輸業をはじめとする様々な産業に甚大な影響を及ぼしました。
こうした中、政府は新型コロナウイルス収束後の需要喚起策として「Go Toキャンペーン事業」を計画。
同キャンペーンに約1兆7,000億円の予算を投じることを閣議決定しました。
そもそも「Go Toキャンペーン」とは
「Go To キャンペーン」とは
- Go To トラベルキャンペーン(国内旅行に対する支援)
- Go To Eatキャンペーン(飲食代金に対する支援)
- Go To Event キャンペーン(イベントチケット購入代金に対する支援)
- Go To 商店街キャンペーン(商店街のイベント開催、プロモ、観光商品開発等の支援)
の4つのキャンペーンの総称であり、
中でも、この時期特に注目を集めているのが「Go To トラベルキャンペーン」です。
「Go To トラベルキャンペーン」はどんなものなの?
Go To トラベルキャンペーンとは、キャンペーン期間中に旅行をした消費者に対し、旅行代金の1/2に相当する金額(上限あり)を国が支援するというもので、詳細は以下の通りです。
対象
- 国内在住者が対象となり、旅行代理店、予約サイト、宿泊施設などを経由して予約された旅行商品のみに適用される
対象となる旅行商品
- 国内旅行に限る
- 個人旅行(家族旅行含む)、団体旅行(修学旅行、社員旅行など)
- 日帰り旅行、宿泊旅行(クルーズ、夜行フェリー、寝台列車なども含まれる)
※パッケージツアーに含まれる交通費は適用の範囲内ですが、個人で手配する交通費に関しては適用外になります。(マイカー利用の際の交通費など)
利用に対する制限等
- キャンペーン期間中であれば何回でも利用可
- 連泊日数に関する制限はなし
期間
2020年8月上旬から2021年3月中旬を予定
※ただし予算上限に達した時点で終了になる可能性あり
「Go To トラベルキャンペーン」はいつからはじまるの?
焦点となっているキャンペーンの開始時期ですが、残念ながら現時点で明確な開始日は明らかになっていません。
キャンペーンの開始時期は、政府発表の「外出自粛の段階的緩和の目安」に従うため、すぐにキャンペーン開始とはなりません。
政府資料である「外出自粛の段階的緩和の目安」によれば、観光を目的としての「県をまたぐ移動」は、ステップ③(7月10日)以降が望ましいとされています。
このため、キャンペーンによる支援開始は早くても7月10日以降になりますが、最新の発表では8月上旬の開始を目指し準備を進めていくとのことです。
ただし、感染者数の推移等により開始時期が先送りになる可能性もあるため開始時期は流動的と捉えるのが良いかもしれません。
「Go To トラベルキャンペーン」の概要について詳しく知りたい方は、下記の観光庁の資料をご覧ください。
「Go To トラベルキャンペーン」はココがポイント
「Go To トラベルキャンペーン」について、いくつかポイントになりそうなところをまとめてみました。
支援には上限がある
旅行代金の1/2を国が支援してくれるというのは、なんとも嬉しい話ですが、当然のことながら金額には上限が定められています。
日帰り旅行・・1名あたり最大10,000円まで支援
宿泊旅行・・・1泊1名あたり最大20,000円まで支援
とのことです。
旅行代金が半額になるわけではない
1/2の支援だからといって、旅行代金の1/2が支援されるわけではありません。
1/2の支援のうち、7割が旅行代金として割り引かれ、残り3割が地域共通クーポンというかたちで配布されます。
つまり、旅行代金だけを考えれば、実質35%割引きということになります。
地域共通クーポンはお釣りなし
1/2の支援のうち3割を占める地域共通クーポンは、観光地の土産物店、レジャー施設、アクティビティ体験、交通手段(タクシー、船)などで使用が可能です。
また、1枚1,000円単位となっていて、お釣りが出ないのが特徴です。
地域共通クーポンは旅行代理店、宿泊施設で配布されます。
現在、地域共通クーポンは、商品券のような紙媒体とWebアプリのような電子媒体を予定しています。
「Go To トラベルキャンペーン」をおさらい
これまでの内容をおさらいしてみましょう。
ここでは、宿泊を例に説明します。
宿泊旅行
例1)2泊3日 (1泊/1名20,000円) の場合
通常価格:40,000円
→キャンペーン価格 26,000円+クーポン6,000円分配布
1泊あたり1/2に相当する10,000円が支援されます。
この場合、内訳は旅行代金7,000円+地域共通クーポン3,000円となるので、2泊で合計14,000円の旅行代金補助と6,000円分のクーポンが配布されます。
例2)2泊3日 (1泊/1名50,000円) の場合
通常価格:100,000円
→キャンペーン価格 72,000円+クーポン12,000円分配布
1泊20,000円までの上限が設定されているため、1/2に相当する25,000円の支援を受けることはできません。支援は上限いっぱいとなる20,000円です。
この場合、内訳は旅行代金14,000円+地域共通クーポン6,000円となるので、2泊で合計28,000円の旅行代金補助と12,000円分のクーポンが配布されます。
支援金額に上限が設定されているいるのが、このキャンペーンのポイントになります。
宿泊を例にすれば、1泊/1名あたりの支援上限である20,000円の2倍、
つまり、1泊/1名あたり40,000円までに金額を抑えるのがおすすめです。
まとめ
今回は話題の「Go To トラベルキャンペーン」を取り上げました。
「Go Toトラベルキャンペーン」については
- 対象は国内旅行
- 日帰りは最大10,000円、宿泊は最大20,000円と支援には上限がある
- キャンペーンを利用すると旅行代金は実質35%OFFになる
- 開始時期は現時点で未定、早ければ8月上旬
といったところを理解しておけば良いと思います。
支援金額に上限があることや、単純に旅行代金が半額になるというものではないため、その点を考慮し少しでもコストパフォーマンスの高い旅行商品を選びたいところです。
キャンペーン開始時期については、新型コロナウイルスの感染拡大状況によるため流動的ではありますが、大変お得なキャンペーンであることは間違いなさそうです。
「新しい日常」、「Withコロナ」など、今私たちは未知のウイルスとの共存が求められています。
そして、観光や旅行のあり方も見直されています。
キャンペーンが開始されれば予約の集中も予想されますので、ご利用の際はピーク時期を避けるなどの工夫をおすすめします。
※新型コロナウイルスの感染拡大は完全に収束したわけではありません。
キャンペーンをご利用の際は、マスク着用、こまめな手洗い、十分なソーシャルディスタンスを保つなど感染予防対策を心がけましょう。