<写真はスポニチより>
開幕目前!夏の甲子園
第106回全国高校野球選手権大会の出場をかけた地方大会が各地で繰り広げられ、開場100周年を迎えた大歓声のステージで頂点を争う全49代表が決まりました。
組み合わせ抽選会が終わり、いよいよ7日からこの日のために繰り返し続けた若者による深紅の大優勝旗をかけた戦いが始まります。
母校が出場している方はもちろん、地元や故郷の代表校の活躍を心待ちにしている方も多いのではないでしょうか。
前回大会のベスト8のうち3校(花巻東(岩手)、土浦日大(茨城)、慶応(神奈川))が「非丸刈り」。一律的だったヘアスタイル事情が変わり「ねぐせ。」のつく球児も増えつつあります。
夏の高校野球の一戦一戦、全力で戦う球児の姿を伝える「熱闘甲子園」の今年のテーマソングは、4人組ロックバンド・ねぐせ。の「ずっと好きだから」に決定しました。
今回のコラムでは、「甲子園」といえば「甲子園は清原のためにあるのか!」で有名な植草貞夫アナウンサー、「熱闘甲子園」といえば「君よ八月に熱くなれ」世代の筆者が、全出場校のデータを紹介しつつ、今大会を占ってみたいと思います。
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出場校データ
出場回数
最多は早実の30回目で、中京大中京(29回目)、智弁和歌山(27回目)、広陵(25回目)、明徳義塾(23回目)、熊本工(23回目)、智弁学園(22回目)、聖光学園(19回目)、報徳学園(16回)、興南(14回)と各地の名門校が続きます。
初出場は札幌日大、聖和学園、石橋、新潟産大付、聖カタリナ学園の5校です(聖和学園、新潟産大付は春夏を通じて初出場)。
4年連続の明豊、3年連続の聖光学園がいる一方で、大社は32年ぶり、掛川西は26年ぶり、菰野は16年ぶり、長野日大、滋賀学園は15年ぶり、南陽工は14年ぶりとなる夏切符を手にしました。
春夏連続出場
青森山田、健大高崎、関東第一、京都国際、大阪桐蔭、報徳学園、広陵、明豊、神村学園の9校(昨年は11校)。
優勝経験校
花咲徳栄、早実、東海大相模、中京大中京、大阪桐蔭、報徳学園、智弁和歌山、明徳義塾、西日本短大付、興南の10校(一昨年は9校、昨年は4校)(健大高崎、早実、東海大相模、中京大中京、智弁学園、大阪桐蔭、報徳学園、智弁和歌山、広陵、興南は選抜優勝あり)。
公私立
公立12校(金足農、石橋、富山商、掛川西、岐阜城北、菰野、大社、南陽工、鳴門渦潮、有田工、熊本工、宮崎商)、私立37校(一昨年は公立11校、私立38校、昨年は公立9校、私立40校)。
生徒数
最多は関東第一の2,493名で、木更津総合(2,077名)、大阪桐蔭(1,813名)、東海大相模(1,706名)、花咲徳栄(1,677名)、北陸(1,638名)、聖和学園(1,605名)と続きます。
最少は京都国際の138名で、智弁学園(344名)、南陽工(346名)、新潟産大付(417名)、菰野(424名)、白樺学園(430名)と続きます。
全出場校平均では968名(一昨年は979名、昨年は1,073名)。
部員数
広陵の155名を筆頭に、報徳学園(143名)、聖光学院(116名)、明徳義塾(116名)、花咲徳栄(111名)、鶴岡東(107名)、花巻東(106名)、創成館(106名)、熊本工(106名)、岡山学芸館(100名)と10校が部員100名以上(一昨年は8校、昨年は9校)。
一方で、最少の智弁和歌山(37名)をはじめとして南陽工(40名)、聖カタリナ学園(40名)、早実(42名)、有田工(45名)、石橋(47名)、英明(47名)、菰野(50名)、鳴門渦潮(50名)と9校が50名以下(一昨年は9校、昨年は7校)。
全出場校平均では76名(一昨年は78名、昨年は77名)。
ちなみに、全校生徒数138名(女子70名)の京都国際の野球部員はなんと61名。野球部率89.7%とダントツの数字を誇ります。
学校創立
北陸(明治13年)、広陵(明治29年)、大社(明治31年)、熊本工(明治31年)、有田工(明治33年)、早実(明治34年)、掛川西(明治34年)、報徳学園(明治44年)
学校名に都道府県名
青森山田、長野日大、新潟産大付、富山商、岐阜城北、滋賀学園、京都国際、大阪桐蔭、智弁和歌山、岡山学芸館、鳥取城北、熊本工、宮崎商の13校(一昨年は10校、昨年は12校)。
学校名に数字
関東第一1校(一昨年は9校、昨年は3校)。
学校名に方角
花巻東、鶴岡東、関東第一、東海大相模、北陸、掛川西、岐阜城北、鳥取城北、南陽工、西日本短大付、興南の11校(昨年は8校)。
あなたのイチオシは?
風に載せて贈るファンファーレ響く中、球児の聖地甲子園球場で熱戦が繰り広げられます。
あなたのイチオシは
- 決勝戦最終回同点のピンチもレフトフェンスをも味方につけたセンバツ8強の青森山田か
- 決勝で「青春って、すごく密なので」の仙台育英投手陣から19安打8得点で初出場を決めた聖和学園か
- かつての「機動破壊」もいまや選択肢の一つ。センバツ優勝の立役者佐藤が登録を外れたものの、強打の箱山主将を中心に春夏連覇を目指す健大高崎か
- 決勝戦タイブレーク、際どいジャッジの続くなかしぶとく勝利をつかみ取った木更津総合か
- 広島商との伝統校対決を制し4季連続出場。好投手高尾擁する広陵か
- 県ベスト4の中で唯一漢字の校名。延長タイブレークサヨナラ勝ちで甲子園切符を掴んだ興南か
私のイチオシは、
主砲小林を中心とした強力打線。県内屈指の投手陣を誇り、準々決勝同点の9回二死満塁からのセンターゴロでチャンスを逸するも、11回裏に逆転サヨナラで勝利しその勢いのまま勝ち上がった日本航空です。
さあ、いよいよ夏の甲子園開幕です。
ずっと好きだからやれてきた球児たちが繰り広げる熱戦を、歓喜の綺麗な涙がこぼれるまでしっかりと見届けたいと思います。
参考資料
7月31日付 スポーツニッポン
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