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開幕目前!夏の甲子園
第104回全国高校野球選手権大会の出場をかけた地方大会が各地で繰り広げられ、真夏の聖地で頂点を争う全49代表が決まりました。
組み合わせ抽選会が終わり、いよいよ6日から雲が湧きたつ甲子園で夢を信じた若者たちによる深紅の大優勝旗をかけた戦いが始まります。
母校が出場している方はもちろん、地元や故郷の代表校の活躍を心待ちに熱い想いを抱いている方も多いのではないでしょうか。
夏の高校野球の一戦一戦、全力で戦う球児の姿を伝える「熱闘甲子園」の今年のテーマソングは、シンガーソングライター平井大さんが書き下ろした「栄光の扉」に決定しました。
今回のコラムでは、「甲子園」といえば「甲子園は清原のためにあるのか!」で有名な植草貞夫アナウンサー、「熱闘甲子園」といえば「君よ八月に熱くなれ」世代の筆者が、全出場校のデータを紹介しつつ、今大会を占ってみたいと思います。
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出場校データ
出場回数
最多は県岐阜商の30回目で、仙台育英(29回目)、天理(29回目)、智弁和歌山(26回目)、高岡商(22回目)、高松商(22回目)、明徳義塾(22回目)、星稜(21回目)、横浜(20回目)、鹿児島実(20回目)と各地の名門校が続きます。
初出場は札幌大谷、明秀学園日立、社、帝京五の4校です。いずれもセンバツに出場経験があり、今大会で春夏を通じての初出場校はありません。
5大会連続出場の高岡商、智弁和歌山、4大会連続の敦賀気比、近江がいる一方で、盈進は48年ぶり、国学院栃木は37年ぶり、日大三島は33年ぶり、樹徳は30年ぶりとなる夏切符を手にしました。
優勝経験校
日大三、横浜、県岐阜商、天理、大阪桐蔭、智弁和歌山、高松商、明徳義塾、興南の9校。
公私立
公立11校(能代松陽、市船橋、高岡商、県岐阜商、社、鳥取商、浜田、高松商、鳴門、有田工、富島)、私立38校。
生徒数
最多は仙台育英の3,276名で、横浜(2,142名)、愛工大名電(1,998名)、大阪桐蔭(1,897名)といずれも出場回数が10回を超える名門校が続きます。
最少は京都国際の136名で、帝京五(251名)、下関国際(298名)と続きます。
全出場校平均では979名です。
部員数
八戸学院光星の171名を筆頭に、佐久長聖(148名)、明徳義塾(133名)、興南(119名)、日本文理(115名)、聖光学院(111名)、鶴岡東(103名)、明秀学園日立(102名)と8校が部員100名以上です。
一方で、最少の浜田(32名)をはじめとして有田工(36名)、智弁和歌山(40名)、富島(41名)、帝京五(43名)、鳥取商(45名)、能代松陽(48名)、愛工大名電(48名)、鳴門(50名)と9校が50名以下です。
全出場校平均では78名です。
ちなみに、全校生徒数136名(女子66名)の京都国際の野球部員はなんと62名。野球部率88.6%とダントツの数字を誇ります。
学校創立
創志学園(明治17年)、海星(明治25年)、高岡商(明治30年)、旭川大高(明治31年)、天理(明治33年)、高松商(明治33年)、有田工(明治33年)
学校名に都道府県名
国学院栃木、山梨学院、愛工大名電、県岐阜商、三重、京都国際、大阪桐蔭、智弁和歌山、鳥取商、鹿児島実の10校。
学校名に数字
八戸学院光星、一関学院、二松学舎大付、日大三、日大三島、三重、帝京五、九州国際大付、九州学院の9校。
学校名に使われている漢字
「学」の15校(旭川大高、八戸学院光星、一関学院、聖光学院、明秀学園日立、国学院栃木、聖望学園、二松学舎大付、日大三、山梨学院、日大三島、愛工大名電、創志学園、九州国際大付、九州学院)(「高等学校」の4文字を除く)。
あなたのイチオシは?
まためぐり来る夏の日に、球児の聖地甲子園球場で熱戦が繰り広げられます。
あなたのイチオシは
- センバツ4試合で51得点の圧倒的な打力と層の厚い投手陣を誇り、秋の明治神宮大会、春のセンバツ、そして今大会と、史上2校目となる「秋春夏連覇」を狙う大阪桐蔭か
- 昨夏の甲子園優勝校で、今春の近畿大会決勝では大阪桐蔭を破った智弁和歌山か
- 新型コロナウイルス感染者が出たため出場辞退となったセンバツの悔しさを晴らしたい昨年ベスト4の京都国際か
- センバツ準優勝で、高校野球ファンにはすっかりおなじみの「近江ブルー」のユニフォームで躍動する近江か
- 過去にドラマを巻き起こした小松大谷戦の最終回。津沢の好返球で甲子園出場を決めた星稜か
- 地区大会で、春の九州王者神村学園、センバツ出場の大島を接戦の末振り切り、甲子園出場を決めた鹿児島実か
私のイチオシは、
1番に座る緒方が攻守の中心。昨年も聖地を経験したエース杉山を、4番で主将の玉城がリード。
下級生もバランス良くメンバー入りし総合力が高い横浜です。
今年はじめに亡くなった水島新司さんの代表作「ドカベン」での有名なフレーズ「神奈川を制する者は全国を制す」。深紅の大優勝旗は横浜高校へ。
さあ、いよいよ夏の甲子園開幕です。
砂が舞い立つ甲子園で繰り広げられる熱戦を、胸に瞼に刻みたいと思います。
君よ八月に熱くなれ!
<参考資料>
8月1日付 スポーツニッポン
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