記事の内容
中小企業診断士は経営の専門家であり、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行います。
最終的な成果につなげるには、クライアントが診断・助言の内容を理解し、心を動かし、行動を変えることが必要になります。つまり、診断士が持つ能力を最大限に発揮するためには、診断・助言の内容はもちろんのこと、相手の行動を変えるだけの話す力、プレゼンスキルが求められているのです。
普段の生活での円滑なコミュニケーションにとっても欠かすことのできない「伝える」ことは、簡単そうに思えて意外と上手に行うことは難しいものです。
今回は、短期間でコミュニケーション力が見違えるほど向上する「話し方」のコツをお伝えします。
聴き方編はこちら↓↓↓
中小企業診断士が伝える!短期間でコミュニケーション力が見違えるほど向上するコツ!(聴き方編)
話すことに苦手意識を持つ要因
会議やプレゼンで、自分は正しく話したつもりなのに相手に伝わっていなかった、という経験から、話すことに自信が持てない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
話すことに苦手意識を持つ人は、おおよそ以下の2つの要因を持っています。
実力以上にうまく話そうとする
人前で話すことを特別なこととして考え、普段以上にうまく話そうとしてしまう、いわゆる完璧主義に走ってしまうのです。
これは人間の自然な心理とも言えますが、普段やっていない完璧なプレゼンを突然やろうとしてもうまくいくわけがありません。
プレゼンの目的は、相手に理解、共感してもらい、相手の行動を促すことです。プロのアナウンサーや芸能人と違い、我々は流暢に話すことを求められているわけではないので、まずは肩肘張らずに等身大の自分を表現することの方が大事なのではないでしょうか。
自己評価が厳しすぎる
他人から見れば十分に上手い話し方にもかかわらず、自分では問題だらけと認識している場合があります。
自分の話し方を録音・録画することで自分を客観視する機会を増やすことが苦手意識克服への第一歩になります。
スキルアップのための現状把握
それでは、伝わる話し方、プレゼンのためにどのようにしたらいいのでしょうか。
明確にイメージできている人は多くはないかもしれません。
場数を増やせば上手くなるという考え方は危険です。個人差があり、数をこなしても上達を実感できないことが多く、苦手意識だけが強化されてしまうためです。
スキルアップにはまず現状把握が必要になります。しかし、自分が人前で話している姿を自分でみる機会はあまりありません。自らのプレゼンの機会があった際には、その様子をビデオ撮影し客観的に振り返りを行うことで、表情や動作やアイコンタクトなど効果的な話し方に向けての改善点が見つかるはずです。
ビデオがない場合、ケータイ電話などで録音して聞き直すだけでも、話すスピードの緩急、言い回しのクセや、語尾のクセに気づくことができます。
伝わる「話し方」のコツ
現状把握をしたうえで、伝わる話し方に向けたいくつかのコツをご紹介します。
① テンション
プレゼン時のテンションは通常時の「3倍」(「3倍」を意識してやっと「2倍」になります)。
第一声で、できるだけ大きな声で「ハイッ」と言うことで自分にスイッチを入れることができ、緊張感が和らぎます。
② アイコンタクト
プレゼンは聞き手との双方向のコミュニケーションです。聞き手を意識すれば、話し方や動き方が自然と変わってくるはずです。
聞き手が100人であっても伝える相手は1人1人だと意識し、1対1で会話しているように1人の相手と目を合わせることが大切です。
余裕のある時は眠そうな人に目を向け、余裕のない時はうなずいている人に目を向けましょう。
③ スピードと間
話すスピードを意識的に遅くしましょう(ラジオのアナウンサーのスピード300字/分を目指す)。
句点で1秒程度間を取ると、テンポよく聞き取りやすくなります。
④ ボディランゲージ
スクリーンやPCばかり見ることは避け、聞き手の方を向いて話すことが大切です。
また、話を伝える術は声だけではないので、身振り手振りを交えながらなるべく自分の身体全体を見せる努力が必要です。
以上のことを意識しつつ70点を目指しましょう(アナウンサーや芸能人ではないので100点は無理)。
そして、とっておきのコツは「目指したい人のプレゼン姿を真似する」ことです。
私の憧れの「話し方」は武井壮さん『オトナの育て方』です。
パワーポイントや動画は一切使わず、黒板にチョークだけで約30分の講義を進めていきます。
内容もさることながら、多くの参加者の集まった会場でひとりひとりに目線を配り、声の抑揚を使い会話するように言葉をしっかりと届けていることがよくわかります。
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