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新規感染者数っていつのデータ?
新型コロナウイルスについて今知っておきたいこと

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7月に入り再び感染拡大傾向に転じた新型コロナウイルス。
中でも首都・東京の感染者数は、日本経済に及ぼす影響も大きいためビジネスマンであれば誰もが気になるところです。

当初、政府関係者や都の会見では

「(1日あたりの新規感染者数増加は)積極的な検査の結果」

とされていましたが、7月2日、約2カ月ぶりに(1日あたりの)新規感染者数が100人を越えて以来、その数は高水準で推移しています。

さらに7月9日には、それまでの最高人数であった206人(4月17日に記録)を上回る224人の新規感染を確認。
以後、7月22日の現在に至るまで、実に14日間連続で100人を越える状況となっています。

また、感染者数の増加は都内に限らず、隣接の神奈川、千葉、埼玉も同様で、都内で290人の感染が確認された7月18日には、1都3県の(1日あたりの)合計感染者数が過去最多となる420人を記録しています。

4月7日に発令された緊急事態宣言の解除要件の一つに「PCR検査などを含む(適切な)医療提供体制」の実現とあり、宣言の解除には一定水準以上検査の実施が不可欠とされました。

「積極的な検査」により以前に比べ検査数も増えたとのことですが、現在検査はどの程度実施されているのでしょうか。
また、日々発表になる感染者数は「いつのデータが、どのように集計された結果」なのでしょうか。

今回は検査と感染者数の推移など、新型コロナウイルスについて今知っておきたいことをまとめました。

新型コロナウイルスの検査についておさらい

以前に比べその数が増えたとされる検査数ですが、新型コロナウイルスの検査にはどのようなものがあるか改めて整理します。

新型コロナウイルスの検査には大きく2つの検査があります。

  1. 新型コロナウイルスに(現在)感染しているかを調べる検査
  2. 新型コロナウイルスに(過去に)感染したことがあるかを調べる検査

みなさんすでにご存知かと思いますが、1で有名なのはPCR検査です。2は抗体検査のことです。

1には抗原検査というもう一つの検査方法があります。
こちらは、PCR検査に比べ感度※1が低いため抗原検査のみで陰性と断定できない※2とされています。
ただし、PCR検査に比べ特別な機器を必要としない点や検査結果が出るまでの時間が30分程度と短い点などから、重症者や院内感染確認など速やかな判定を要する場面での活用が期待されています。

世間一般的に

「新型コロナウイルスの検査方法といえばPCR検査」

というイメージが強く、PCR検査とは新型コロナウイルス感染症のための検査と勘違いされがちですが、あくまでも、

「PCRという技術を用いた検査を新型コロナウイルス感染症の感染確認に活用している」

と理解するのが適切です。

※1 感度・・ウイルス感染者が検査で陽性となる割合。
※2 ただし、発症から2〜9日以内で抗原検査の結果が陰性の場合、PCRによる再検査は不要となった。抗原検査には専用のキットが用いられる。富士レビオ社の「エスプラインSARS-CoV-2」は5月13日に国内初の新型コロナウイルス抗原検査キットとして承認された。

PCRは略称、ウイルスを増幅させて確認する

PCR検査(RT-PCR法とも呼ばれています)とは、PCR(Polymerase Chain Reaction=ポリメラーゼ連鎖反応)技術を利用した検査方法のことをいいます。

ウイルスはとても小さいため、そのままでは通常の検査法をすり抜けてしまう可能性があります。そのためPCRと呼ばれる技術により新型コロナウイルスの遺伝子の一部を大量に増幅させウイルスの存在を検知するのです。

PCR検査実施までのフロー

前述の緊急事態宣言の解除要件や、政府、自治体の最近の発言を見れば、

「PCR検査は以前に比べ身近なものになった」

と考えるのが一般的かと思いますが、実際はどうなのでしょうか。

ここでは東京都埼玉県のPCR検査実施までのフローを確認します。

東京都

東京都福祉保健局ホームページより

埼玉県

埼玉県ホームページより

情報の粒度に違いはありますが、おおよその流れはほぼ変わらないものであることがわかるかと思います。
埼玉県は外来受診が最終工程となっていますが、この工程で検査を実施することになります。
以上を踏まえるとPCR検査までのフローは以下のようなイメージとなります。

PCR検査までのフロー

  1. 感染の疑いまたは自覚症状がある3
  2. 自治体設置の専用コールセンターに連絡
  3. 疑いが強い場合、保健所の専用窓口を紹介
  4. 保健所が専用外来を紹介、受診
  5. 医師の判断によりPCR検査実施の可否を判断
  6. 検査の実施

検査を受けるためには、医師の判断が必要になります。個人の判断で受けることはできません。
医師が「感染の疑いがある」と判断しなかった場合は、PCR検査を受けることはできない仕組みになっています。

※3 発熱などの自覚症状がない「無症状患者」でも医師が必要と判断すれば検査を受けることができます

話題のドライブスルー方式は?

検査数を増やすために各自治体で実施され話題となったドライブスルー方式のPCR検査。
希望者すれば誰でも検査できるような手軽さを感じさせるネーミングですが、実際はどうなのでしょうか。
以下は東京都江戸川区埼玉県越谷市で実施されたドラブスルー方式検査のフロー図です。

江戸川区

江戸川区のホームページより

越谷市

埼玉県越谷市のホームページより

ドライブスルー方式のPCR検査も、実施には医師の紹介、もしくは判断が必要になります。医療機関以外での検査が可能になったと捉えるのが良いでしょう。

検査結果が感染者数として報告されるまで

東京都の感染者数発表が注目を集めていますが、感染者数はどのような流れで算出されているのでしょうか。また、発表された数字はいつのものなのでしょうか。

朝日新聞デジタルの記事によれば

  • (発表)前日の午前9時から(発表)当日の午前9時までに都内31保健所より送られてきた「新型コロナウイルス感染症発生届」(感染者1人に対し1枚)の総枚数が1日あたりの感染者数となる
  • PCR、抗原検査で陽性確認し、医師が発生届を作成。発生届は医師から→保健所→都庁へとファクスにて送信される。届の作成から都職員による集計までおおむね3日間かかる(下図を参照)
  • ファクスの締め切り時間は当初発表日の正午とされていたが、5月中旬に午前9時に変更になった
東京都の感染者数公表の流れ 朝日新聞デジタルより

とのこと。つまり、都が発表する感染者数は発表日から数え3日前のデータになります。
PCR検査の場合、検査結果の判定に通常2〜3日かかるとされており、さらにウイルス自体の潜伏期間(最大14日)を考慮すると、感染者数として公になるまでにかなりのタイムラグが発生していることがわかります。
以上を加味すると、20日間程度の周期で感染者数の増減を判断するのが良いかもしれません。

検査数、感染者数は海外と比較してどうか

検査数が増えたとはいえ、諸外国に比べればまだまだ検査数が少ないとされる日本ですが、実際海外ではどの程度検査が実施されているのでしょうか。

国内で最も検査を実施している東京都とほぼ同じ人口規模であるニューヨーク市の2020年6月15日と2020年7月15日のデータを比較してみました。

東京都

2020.6.15(検査総数:1,988人)

  • PCR検査陰性者数・・1,869人
  • 抗原検査陰性者数・・108人
  • PCR検査陽性者数・・21人
  • 抗原検査陽性者数・・0人

2020.7.15(検査総数:3,883人)

  • PCR検査陰性者数・・3,666人
  • 抗原検査陰性者数・・303人
  • PCR検査陽性者数・・290人
  • 抗原検査陽性者数・・13人

データは2020年7月21日時点

都知事が会見でコメントしている通り、東京都の検査総数はここ1カ月でほぼ倍増しています。それに伴い感染者数も増えています。このように、感染が拡大傾向にある時は検査数が増えると感染者数も増えるとされています。

また、集団感染などのケースもあるためデータは日々変動しています。発表当初に比べ後日感染者数が増加するといったこともあるため、会見で発表される数字はその時点での数字と解釈するのが良いでしょう。

ニューヨーク市

4月上旬には1日の新規感染者数が7,000人に迫る勢いだったニューヨーク市も、その後、減少傾向に転じ2020年7月15日の比較では東京都の新規感染者数を下回っています。
さらに、注目すべきは検査数の多さ。7月15日は東京都の総検査数が3,883人であったのに対し、ニューヨーク市は18,115人と4倍強に上っています。

2020.6.15

  • PCR、抗原検査数・・35,813人
  • PCR、抗原検査陽性者数・・628人

2020.7.15

  • PCR、抗原検査数・・18,115人
  • PCR、抗原検査陽性者数・・268人

データは2020年7月21日時点

ニューヨーク市保健衛生省のホームページより

いまだ収束の糸口がつかめない状況が続きますが、高水準の検査数を維持しつつ新規感染者が減少傾向に転じれば、感染拡大はある程度収束傾向にあると判断することができます。

感染者数確認でおすすめのアプリ

最後に、新型コロナウイルスの最新情報を知る上で、押さえておきたい2つのアプリを紹介します。

NewsDigest(ニュースダイジェスト)

報道系ベンチャー企業・JX通信社が手がけるニュースアプリ。
国内のニュース速報や事件・災害情報、その他報道価値のある情報をAIが自動検知し配信するというもので、とにかく早いのが特長。

新型コロナウイルスに関しても、感染者数の速報がほぼリアルタイムで届きます。また、「新型コロナウイルス最新感染状況マップ」では感染報告のあった地域、店舗や施設などを確認することができるため非常に便利です。

NHK ニュース・防災

NHKのアプリ。こちらも災害情報などの速報性が非常に高いのが特長です。また、記者会見などのライブ配信がとにかく便利。新型コロナウイルス関連の政府や自治体の会見をライブで見ることができます。

本記事は以下のサイトを参照しています。

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